東海会の活動について

支援活動報告

日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。

2009/11/30

名古屋大学における「社会貢献若手人材育成プログラム」

1.事業名:名古屋大学における「社会貢献若手人材育成プログラム」

2.日 時:(第3回)平成21年6月27日(土)10:00~12:00

3.場 所:名古屋大学

4.実施者:(主催・運営)国立大学法人 名古屋大学ビジネス人材育成センター

5.内 容:科学技術、産業の発達における知財の役割と弁理士の関与

6.対象者:若手研究者 20名程度

7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構

8.講 師:日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊 隊員 藤谷 修

9.コメント:
 この講演は、平成20年度イノベーション創出若手研究人材養成事業(文部科学省)に採択された名古屋大学産学官連携推進本部が推進する「社会貢献若手人材育成プログラム」の一つとして行われたものです。このプログラムは、イノベーション創出の中核となる若手研究人材(博士後期課程の学生や博士号取得後の研究者(ポスドク))が、狭い学問分野の専門能力だけでなく、国際的な幅広い視野や産業界などの実社会のニーズを踏まえた発想を身に付けるために、研修等の支援を行うものだそうです。
 前年度に引き続き、名古屋大学から依頼がありましたので、引き受けました。昨年の講義と同様に、知的財産の予備知識、知財の必要性、知財への弁理士の関与、科学者と弁理士に要求される能力の相違、弁理士事務所と業務傾向、特許明細書作成の向き、不向き、青色発光ダイオードの技術開発とそれに対する弁理士の関与の実際、について解説しました。
 本来、研究職を続けたいはずですので、その辺のことを配慮しつつ、研究職と弁理士との相違点に主点をおいて説明し、最後に、弁理士としての魅力を説明して講義を終えました。

日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊 
 隊員 藤谷 修

2009/11/30

日本弁理士会東海支部主催「碧南市ものづくりセンターにおける知的財産出前授業」

1.日 時:平成21年7月28日(火) 13:00~16:00

2.場 所:碧南市ものづくりセンター(愛知県碧南市)

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「知的財産出前授業」

4.内 容:君も今日からエジソン、理科工作教室

5.対 象:碧南市内在住の小学校4年生~6年生 21名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構

7.講 師:機構長 藤谷 修、副機構長 今崎 一司、運営委員 萩野 義昇、日野 京子、堀木 克志、橋本由佳里、青山 秀夫

8.コメント:
 碧南市ものづくりセンターでの出前授業は、今回で3年目(3回目)になります。
 今回も、電子紙芝居を用いた「君も今日からエジソン」の知財授業(70分)と、理科工作として「電子万華鏡」(90分)の2部構成で行いました。
 君も今日からエジソンでは、昨年と同様に、前半で、日野委員が、具体的な課題を与えて、生徒に改善を提案させて、工夫の方法を学ばせると共に、生活を便利にする発明の発達を学ばせました。後半では当会作成の劇画風紙芝居3部作の「発明ってなあに?」、「特許ってなあに?」及び「特許を使う」を出席の全運営委員が声優を演じました。上演後に、一生懸命努力してやっと完成させた物を、簡単に模倣されて、主人公が悲しむ場面について、生徒の抱く感情を話し合い、主人公が抱く悲しさを生徒と共感しました。他人を思いやる心が育まれればと考えています。最後に、私にとって発明は、自然の秘密を解き明かして、それを人間の幸せに役立てること、とのエジソンの言葉と、エジソンが亡くなった日の夜は、感謝のためアメリカ中の家庭が消灯してエジソンの死を悼んだというエピソードを紹介して、授業を終えました。
 工作教室については、一つの青色発光ダイオードと、2枚の回折格子を用いた電子万華鏡を工作しました。この工作の良い点は、構造が外から確認でき、簡単でありながら先端科学技術が使用されており、科学の不思議さを自分の製作したもので体感できる点にあります。最後に、生徒に、「何故、一つの発光ダイオードの光が、このように、幾つもの光源となり、回転するのでしょうか。」と、質問をして、科学の何たるかを考えさせました。科学教育とは、原理を教えるのではなく、それを、自ら、考えさせて、気付かせることではないでしょうか。
 生徒の工作レベルは高く、同センター内に碧南少年少女発明クラブがあり、ここ近年は(社)発明協会主催の発明とくふう展の全国大会で5位以内に入選するなど発明啓発に大変熱心に取り組んでおられることに一因があるのではないかと思われました。
 来年も要請があった際は、その取り組みの一助となるような授業を実施できればとは思います。

日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構
機構長 藤谷 修

2009/11/30

岐阜大学産官学融合本部主催「知的財産セミナープレ遊GO」

1.事業名:岐阜大学 知的財産セミナープレ遊GO「判例に学ぶ知的財産権」

2.日 時:平成21年10月9日(金)16:30~17:30

3.場 所:岐阜大学産官学融合本部 1階ミーティングルーム

4.実施者:(主催・運営)岐阜大学 産官学融合本部

5.内 容:既存のデザインをどの程度変更すれば、意匠登録を受けられるか。

6.対象者:岐阜大学産官学融合本部職員、一般企業関係者等、約15人

7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構

8.講 師:日本弁理士会東海支部 教育機関大学支援キャラバン隊 隊員 廣江 武典

9.コメント:
 判例に学ぶ知的財産権というテーマで毎月開催されるセミナーにおいて、今回は、前回に引き続き「判例に学ぶ知的財産権 既存のデザインをどの程度変更すれば、意匠登録を受けられるか。」で、審決取消請求事件(タンブラー事件)について取り上げました。この事案では、本意匠と引例意匠との類似判断が争点でした。類似判断は、意匠の創作者である専門家からの視点と、一般需要者からの視点があることを説明しました。講義に参加頂いた企業の方は、自社で創作した意匠が、公知意匠と類似していると専門家の視点から判断して意匠出願を諦めてしまうのではなく、一般需要者の視点で意匠の類似判断を行い、意匠の活用をして頂ける様に勧めました。

日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊 
隊員 廣江 武典