東海会の活動について
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支援活動報告
日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。
2010/07/30
岐阜大学主催「インターネット時代の著作権」
1.事業名:岐阜大学「インターネット時代の著作権」
2.日 時:
(1)平成22年4月27日(火)14:30~16:00
(2)平成22年5月11日(火)14:30~16:00
(3)平成22年5月18日(火)14:30~16:00
(4)平成22年5月25日(火)14:30~16:00
3.場 所:岐阜大学
4.実施者:(主催・運営)岐阜大学
5.内 容:現在のコンテンツビジネスと著作権法の概要
6.対象者:岐阜大学 全学科全科目共通 1~4年の学生 約100名
7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構
8.講 師:日本弁理士会東海支部 教育機関大学支援キャラバン隊 隊員 廣江 武典
9.コメント:
平成22年4月27日から、全4回にわたり岐阜大学の全学科全科目共通の1~4年の約100名の学生を対象に、「インターネット時代の著作権」というタイトルで、著作権の講義を行いました。1回の講義が90分の全4回の講義を通じて、現在のコンテンツビジネスと著作権法の概要を理解してもらうことが目的です。この講義では、講師側から一方的に授業をするだけではなく、講義の最後に、講義内容について等の感想や疑問をアンケートし、次回の講義で、その感想に対するコメントや、疑問について詳しく解説するといった形式をとりました。これにより、講師と学生の双方向のやり取りができ、学生の理解が深まったのではないかと思います。また、講義資料のスライドの重要箇所は穴埋めにし、学生自らが講義を聞き、書き込むという形式にしたことにより、学生が集中できるように工夫しました。以下では、各回の講義について簡単に報告します。
<第1回>
第1回は、近年世界中で普及しているインターネットの登場で、コンテンツビジネスを取り巻く環境が急速に変化していることについて取り上げました。コンテンツビジネスの世界と日本の市場規模のデータを提示し、日本のGDPの約12パーセントを占める重要な産業で、今後さらに拡大していく産業であること、そして、政府はコンテンツ産業の成長戦略の策定を行っており、国をあげて取り組んでいることなどを述べました。このような現状の中で、適正にコンテンツビジネス産業が発展するために、著作権法による著作物の保護が重要であると述べました。
<第2回>
今回は、著作権について講義をしました。著作権は、著作者、実演家、レコード製作者等に認められ、著作者人格権、著作権、実演家人格権、著作隣接権等の権利があることについて取り上げました。著作権は、思想・感情の表現を保護するものであり、著作物を創作した者は、法的要件を具備すれば誰でも著作権者になれるので、学生にとっても身近なものであると言う事を実感してくれたと思います。
<第3回>
今回は、前回に引き続き著作物について講義を行いました。著作権法で保護される著作物には、身近にあふれている音楽、美術、映画等様々なものがあることを紹介し、その具体例を説明しました。例えば、レコード店で購入する音楽CDについては、作曲家、作詞家、実演家にそれぞれに権利があることなどです。また、私的使用のための複製(著作権法第30条)に関して、コピーガードを回避してDVDや音楽ファイルを複製することの問題を解説し、適法な私的使用のための複製のあり方について啓発しました。
<第4回>
前回に引き続き、著作物について解説しました。著作権は、一定の要件を満たす場合には自由に使用できること、例えば、引用(32条)、図書館等における複製(31条)、試験問題としての複製(36条)について解説しました。また、最近では、ブログ等をネットで公開している人が多いですが、ブログ上に安易に写真、映像等の著作物をアップロードして公開すると、著作権侵害の可能性があるため、著作物の利用は慎重にするよう注意喚起を行いました。
日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊
隊員 廣江 武典
2010/05/31
岐阜大学産官学融合本部主催「知的財産セミナープレ遊GO」
1.事業名:岐阜大学知的財産セミナー プレ遊GO「事例に学ぶ知的財産権」
2.日 時:平成22年4月9日(金)16:30~17:30
3.場 所:岐阜大学産官学融合本部 1階ミーティングルーム
4.実施者:(主催・運営)岐阜大学産官学融合本部
5.内 容:ベンチャーズが愛用したモズライトギター商標権をめぐる争い
6.対象者:岐阜大学産官学融合本部職員、一般企業関係者等、約25人
7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構
8.講 師:日本弁理士会東海支部 教育機関大学支援キャラバン隊 隊員 廣江 武典
9.コメント:
事例に学ぶ知的財産権というテーマで毎月開催されるセミナーにおいて、今回は、かの有名な米国人セミーモズレーのモズライトギターの「mosrite」商標権をめぐる争いについて取り上げました。このモズライトギターの木部を製作していた黒雲製作所は、日本で「mosrite」商標を自己の名義で商標登録を受けました(登録第1419427号)。そして、黒雲製作所は、「mosrite」商標が付されたギターを輸入販売しているフィルモアに対して、自己の「mosrite」商標に基づく差止請求及び損害賠償を請求しました。しかし、黒雲製作所の「mosrite」商標は、セミーモズレーと何らかの関係をあるものと公衆に誤認させる不正競争の目的で登録を受けたものであり、商標法4条1項10号に違反する無効理由があるとして、当該商標権に基づく請求は、権利の濫用にあたり許されないとして請求は認められませんでした(東京地裁平成10年(ワ)第11740号)。その後、フィルモアが無効審判を請求して黒雲製作所の商標を無効にしましたが、今度は、フィルモアが「mosrite」商標を出願して登録を受けました(第4715753号)。次回の講義では、反対に黒雲製作所が、フィルモアが取得した商標を取り消すために無効審判を請求したことについて取り上げる予定です。
日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊
隊員 廣江 武典
2010/05/31
中小企業庁等主催「中小企業支援策ワンストップ・サービス・デイ」(静岡東部)
1.事業名:中小企業支援策「ワンストップ・サービス・デイ」(静岡東部)
2.日 時:平成22年3月24日(水) 10:00~16:00
3.場 所:三島商工会議所
4.実施者:(主催)中小企業庁等 (運営)関東経済産業局・静岡県商工業局
5.内 容:知的財産相談
6.対象者:中小企業者 7名
7.担当部署:日本弁理士会東海支部 静岡県委員会
8.相談員:日本弁理士会東海支部中小企業支援キャラバン隊 隊員 杉浦 秀幸
9.コメント
担当の知的財産関連の相談件数は、午前中が3件、午後に4件、と全部で7件あり、ほぼ休む間もなく忙しく対応した。
相談当日は、担当の知的財産関連の相談だけでなく、金融相談、経営相談等他の相談も相談件数が多く、全体的に高調だったようだ。
日本弁理士会東海支部 中小企業支援キャラバン隊
隊員 杉浦 秀幸