東海会の活動について
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支援活動報告
日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。
2011/05/31
岐阜大学産官学融合本部主催「知的財産セミナープレ遊GO」
1.事業名:岐阜大学知的財産セミナープレ遊GO「事例に学ぶ知的財産権」
2.日 時:平成23年3月11日(金) 16:30~17:30
3.場 所:岐阜大学産官学融合本部 1階ミーティングルーム
4.実施者:(主催・運営)岐阜大学産官学融合本部
5.内 容:TV番組のネット転送をめぐる著作権侵害事件(Ⅰ)(Ⅱ)
6.対象者:岐阜大学産官学融合本部職員、一般企業関係者等、約20人
7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構
8.講 師:日本弁理士会東海支部 教育機関大学支援キャラバン隊 隊員 廣江 武典
9.コメント:
事例に学ぶ知的財産権というテーマで毎月開催されるセミナーにおいて、今回は、TV番組のネット転送をめぐる著作権の侵害事件をいくつか取り上げて解説しました。TV番組を録画用に複製する行為が、私的使用のための複製(著作権法第30条)であれば著作権を侵害しないため、各事件では、誰が複製を行ったかという侵害行為の主体の認定が争点となりました。
講義で取り上げた事件の一つであるロクラクⅡ事件(知財高裁 平成21年1月27日判決)では、サービス業者が、番組を録画する親機ロクラクをユーザに貸与し、親機ロクラクに対して番組録画の指示を出してその録画データをインターネット経由で受信して再生する子機ロクラクをユーザに販売していました。そして、番組を録画する親機ロクラクを一箇所で保守管理を行っているサービス業者は、番組を複製する主体と認められ著作権侵害となるかが問題となりました。
裁判所は、利用者の自由な意思に基づいて行われる私的使用のための複製を容易にするための環境、条件等の提供行為に過ぎず、サービス業者が番組の複製をしているとは認められないとし、非侵害であると判断しました。
次回は、クラブ・キャッツアイ事件(カラオケ法理)に基づいて複製行為の主体を認定し、この知財高裁の判決を破棄して差し戻し判決をしたロクラクⅡ事件最高裁判決について取り上げたいと思います。
日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊
隊員 廣江 武典
2011/05/31
日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2010in長野(長野会場・松本会場)」
1.日 時:(長野会場)平成23年2月26日(土) 13:30~16:30
(松本会場)平成23年3月5日(土) 13:30~16:30
2.場 所:(長野会場)ホテル信濃路 2F会議室「志賀」
(松本会場)松本商工会議所(松本商工会館) 6F第3会議室
3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2010in長野(長野会場・松本会場)」
4.内 容:地域振興におけるキャラクターデザイン利用上の著作権法上の留意点および著作権法をめぐる最近の動きについて(公募或いは外注によるキャラクターデザインを地域振興に利用するための注意点)
5.対 象:一般市民、企業関係者など(長野会場17名、松本会場15名)
6.担当部署:日本弁理士会東海支部 長野県委員会
7.講 師:国士舘大学 法学部 准教授(知的財産法) 本山 雅弘 氏
8.コメント:
今回は、外部講師を招き、セミナー内容も特許、商標ではなく、著作権、特にキャラクーデザインにテーマを絞りました。
参加者は、各会場において20名弱でした。この参加人数は、ここ数年において特筆すべき数であり、成功であったと思われます。
今までの長野県での休日パテントセミナーの参加者は多くて数名、少ないときには2名という悲惨な状況でした。この理由は、地方においての需要はそれほどないということと、近年においては、この手のセミナーが特許庁をはじめとする発明協会などの各種団体によって頻繁に開催されている、という事情があります。
地域振興に絡めたキャラクターデザインをテーマとすることにより、地方においても特許などに比べてより身近で多くの方に興味をもっていただけたと感じています。
セミナーにおいては、講師の先生によって、著作権全体についての説明、具体的事例、最近の傾向、最近の判例など盛りだくさんの内容が説明されました。当初は、2時間を予定していたのですが、休憩を挟み、3時間に及んでしましましたが、参加者は熱心に聴講されていました。時間が無く、質問の時間など十分に取れなかったのが残念です。
地方でのセミナーは皆が興味を持っている具体的なテーマに絞ることが重要であると感じました。
その意味で、「休日パテントセミナー」という名称は特許、発明をイメージしてしまいますので、より広く知的財産をイメージできる名称に変更して頂ければよいのではないかと思います。
日本弁理士会東海支部 長野県委員会
委員長 横沢 志郎
2011/03/31
日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2010in四日市」
1.日 時:平成23年2月27日(土) 13:30~16:30
2.場 所:じばさん三重 2階会議室
3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2010in四日市」
4.内 容:知的財産権の権利活用~警告から訴訟まで~
5.対 象:一般市民、企業関係者など25名
6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
7.講 師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員 加藤 光宏
8.コメント:
侵害品を発見した後、警告書の送付、交渉、訴訟と、事件の一連の展開に沿って、権利者、被疑侵害者がなすべきこと、法律上の制度、注意点などを説明しました。30名強の来場者がみえ、会議室がほぼ満席状態でした。
15分の休憩をはさんで3時間の講義でしたが、皆さん熱心に聴いてみえました。比較的少人数でしたので、講義中にも随時質問を受け付ける形で講義をしたところ、いくつかの質問が出され、双方向のセミナーになったと思います。終了後の質疑応答も、活発でした。
講義の途中で、越後製菓の切り餅事件を題材に、侵害/非侵害の具体例を説明したところ、受講者の中から、いろいろな質問や意見が出され、活発な議論の時間を持つことができました。理解しやすい題材で具体的な話をすることで、受講者の興味・関心をひくことができたと思います。
日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員 加藤 光宏