東海会の活動について
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支援活動報告
日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。
2012/11/30
日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012 in 名古屋(第1回)」
1.日 時:平成24年9月8日(土)13:30~16:00
2.場 所:名古屋商工会議所ビル 3階第5会議室
3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012 in 名古屋(第1回)」
4.内 容:国内特許出願の実務~進歩性判断傾向及び補正の留意点~
5.対 象:一般市民、企業関係者など88名
6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
7.講 師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員 橋本 哲、古田 広人
8.コメント:
講演前半で審査基準及び判例に基づいて進歩性判断傾向の説明をし、講義後半で拒絶理由通知をもらった場合の補正の留意点(主にシフト補正)の説明をしました。当日は晴天にも恵まれ、多数の方が聴講されました。
講義最後の質疑応答では、シフト補正や進歩性に関して、つっこんだ内容の質問が幾つかあり、また、個別の質問もあり、多くの方に弁理士の実務に関して興味を持っていただいたと思います。
しかし、本セミナーのテーマが、中級者(特に実務者)向けの内容であったため、実務経験者にとってはある程度有用であったと思いますが、実務を経験したことがない一般市民には内容的に理解できないところが多々あったと思いました。
本セミナーがターゲットとする知識層(実務経験者、中級者)だけでなく幅広い知識層の聴講者の気を引きつけるには、絵や具体例などを多用するなど、プレゼンの面で魅せる工夫も必要であったと感じました。
日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員 橋本 哲、古田 広人
2012/10/30
岐阜大学主催「知的財産権法入門」
1.事業名:岐阜大学主催「知的財産権法入門」
2.日 時:
第1週目 4月17日 ガイダンス 14:30-16:30
第2週目 4月24日 特許法概論(1/4) 14:30-16:30
第3週目 5月 1日 特許調査・演習(1/2) 14:30-16:30
第4週目 5月 8日 特許調査・演習(2/2) 14:30-16:30
第5週目 5月15日 特許法概論(2/4) 14:30-16:30
第6週目 5月22日 特許法概論(3/4) 14:30-16:30
第7週目 5月29日 特許法概論(4/4) 14:30-16:30
第8週目 6月 5日 意匠法概論 14:30-16:30
第9週目 6月12日 商標法概論 14:30-16:30
第10週目 6月19日 著作権法概論(1/4) 14:30-16:30
第11週目 6月26日 著作権法概論(2/4) 14:30-16:30
第12週目 7月 3日 著作権法概論(3/4) 14:30-16:30
第13週目 7月10日 著作権法概論(4/4) 14:30-16:30
第14週目 7月17日 不正競争防止法概論 14:30-16:30
第15週目 7月24日 理解度判定(テスト) 14:30-16:30
3.場 所:岐阜大学
4.実施者:岐阜大学
5.内 容:知的財産権法入門
6.対象者:岐阜大学 全学科全科目共通 1~4年の学生 98名(定員100名)
7.担当部署:日本弁理士会東海支部 教育機関支援機構
8.講 師:日本弁理士会東海支部 教育機関大学支援キャラバン隊 隊員 廣江 武典
9.コメント:
平成24年4月17日から、全15回にわたり岐阜大学の全学科全科目共通の1~4年の98名の学生を対象に、「知的財産権法入門」というタイトルで、知的財産権の講義を行います。1回の講義が90分の全15回の講義を通じて、現在の特許法と著作権法の概要を理解してもらうことが目的です。
この講義では、教科書として「知っておきたい特許法」と特許庁から提供を受けた「産業財産権標準テキスト・総合偏」、工業所有権情報・研修館の「特許電子図書館ガイドブック」を使用して、進めていきます。各回の講義の終了後、理解度をチェックするために、学生にはレポートを提出してもらうことにしています。そして、そのレポートから補足が必要な事項については、次回の講義の最初に説明を行い、理解を深めてもらうようにしています。以下では、各回の講義について簡単に報告します。
<第1回から第4回>
第1回はガイダンスで、本講義の受講を検討している学生に対し、知的財産権の概略を説明した。第2回目は、特許法についてその目的や出願公開制度の目的や公開公報、出願審査請求制度などについて解説した。第3回及び第4回では、特許調査・演習で、学生1人に1台のパソコンを用意して、特許電子図書館(IPDL)を使った特許調査演習を1日目に、意匠・商標調査演習を2日目に行った。
<第5回~第9回>
第5回~第9回は、特許法、意匠法及び商標法について解説しました。ある創作物を、形態として意匠法で保護するのか、技術的思想として特許法で保護するのかという二面性について取り上げました。特許法では、権利化したい技術的思想を請求項に文言で表現するという形式を採用しており、その表現次第で、他者に真似されない強い権利になるかどうかが左右されるため、請求項の文言は非常に重要であることを解説しました。
<第10回~第14回>
第10回~第14回は、著作権法概論ということで、著作権について広く浅く解説しました。著作権には、様々な種類のものがあり、著作者人格権、著作権、実演家人格権、著作隣接権等の権利等があることについて取り上げました。大学生くらいの世代には、音楽や漫画等の著作物に触れる機会が非常に多いので、これらの著作物がどのように保護されているのかや、これらの適切な利用の仕方を解説しました。
<第15回>
理解度判定テストを行った。
日本弁理士会東海支部 大学支援キャラバン隊
隊員 廣江 武典
2012/10/30
日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012 in 名古屋(第2回)」
1.日 時:平成24年9月22日(土)13:30~16:00
2.場 所:名古屋商工会議所ビル 3階第5会議室
3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012 in 名古屋(第2回)」
4.内 容:産業財産権の概要~特許制度を中心に~
5.対 象:一般市民、企業関係者など76名
6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
7.講 師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 副委員長 太田 直矢、委員 後藤 貴亨、委員 安井 雅俊
8.コメント:
産業財産権の概要について3部構成で説明しました。第1部では「産業財産権と特許の保護対象」、第2部では「特許を得るための手続き」、第3部では「職務発明制度」について説明しました。幅広い年齢層の方が熱心に聴講され、質問もいくつか出されました。
特許の保護対象については具体例を出して説明しましたが、特に一般市民の方には「自然法則を利用した技術的思想の創作」についてイメージがしづらいようでした。また「発明」と「発見」の違いについて質問された方もいらっしゃいました。今回は初級レベルの講義内容ということでしたが、全くの知財初心者の方に対して如何に分かり易く、知財に興味を持ってもらえるように説明するかが非常に重要と感じました。
各テーマを40分ずつ説明しましたが、テーマによっては時間が不足気味で、小走りに説明をしたり、一部説明を省略した場面もあったので、講義内容を盛り込み過ぎないように注意する必要があると思いました。
講演終了後に10分程度の質問を受け付けましたが、一人の方が複数の質問を続けてしまったため、他の方にも質問する機会を与えられるように配慮する工夫も必要と感じました。講義中、我々の説明に対し熱心にうなずく方が多く見られ、休憩時間や質問時間終了後にも個別の質問がありましたので、概ね好評だったと思います。
今回の活動を終えて、講義レベルに応じて質問内容がある程度想定できるので、質問に対して聴講者のレベルに応じた分かり易い説明を心がけることが重要であると感じました。
日本弁理士会東海支部 UR-10委員会
副委員長 太田 直矢
委員 後藤 貴亨
委員 安井 雅俊