東海会の活動について

支援活動報告

日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。

2013/02/28

日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第8回)」

1.日 時:平成25年1月12日(土)13:30~16:00

2.場 所:名古屋商工会議所ビル 3階第5会議室

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第8回)」

4.内 容:ゼロから始める商標~これ商標登録できます?~

5.対 象:一般市民、企業関係者など77名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 UR-10委員会

7.講 師:日本弁理士会東海支部 UR-10委員会 前田 大輔、廣江 政典

8.コメント:
 商標関連の基本的事項をテーマに講義をしました。70名を超す参加があり、皆さん熱心に話を聞かれていました。
 前半は、「商標権は無体財産権であること」、「商標権の効力」、「商標権登録出願をするタイミング」、「自他商品役務識別力と不登録事由」について講義をしました。特に、「商標登録出願をするタイミング」について、商標の本質的な価値は、商標に化体した業務上の信用であることを講義し、早期に商標登録出願をする重要性について、幾つかの事例を挙げて講義しました。そして、一般的な商標制度の講義だけではなく、弁理士に商標登録出願を依頼するメリットとして、弁理士が商標登録出願をするにあったて、どのような点を注意して業務を行っているか紹介しました。また、受講者が商標制度に興味を持って頂けるように、ネーミングの方法について、著名商標の実例を挙げて紹介しました。
 後半は、知的財産権、特に産業財産権それぞれの保護対象を解説し、事例を用いてどの権利で保護すべきか、知的財産権の効力と権利取得の有効性を説明しました。また、「面白い恋人」や他の事例から、パロディ商標についての説明、最高裁判例を用いて商標の類否について解説を行いました。できるだけ実際の事例を交えて講義を行ったことから、参加者の方に興味をもってご理解頂けたと思います。
 全体としては、講義内容が多くなってしまったため、配布した資料の全内容を紹介する時間と質疑応答の時間が十分に取れませんでした。講義の時間配分については反省点ですが、前半と後半の講義を通じて、商標の基本的事項と特許権以外の他の権利取得の重要性を認識して頂けたと思います。
 商標や意匠をテーマにしたセミナーは、特許のセミナーと比較して参加者が少なくなる傾向にあるように感じますが、特許以外の他の法域に興味を持たれている方はたくさんいらっしゃいます。次年度以降も、商標だけでなく、意匠や著作権、不正競争防止法などをテーマとするセミナーの実施を検討したほうがよいと思われます。

日本弁理士会東海支部 UR-10委員会
委員長 前田 大輔
委員 廣江 政典

2013/02/28

日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in松本」

1.日 時:平成24年12月15日(土)13:30~16:00

2.場 所:松本市浅間温泉文化センター 中会議室

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in松本」

4.内 容:中国知的財産権セミナー-中国における特許・商標トラブルを防止するためには-

5.対 象:一般市民、企業関係者など13名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 長野県委員会

7.講 師:弁理士 河野 英仁

8.コメント:
 中国の知的財産について、前半を特許編、後半を商標・著作権編とした2部構成で、河野英仁会員に講演していただきました。
 前半では、中国特許の現状・基礎知識、敗訴事例にみる中国特許訴訟、および、中国での有効な権利取得方法について、近年の傾向や最近のトピックス等を交えていただきながら、説明していただきました。
 後半では、中国商標トラブル防止策、取られた商標を取り返す手段、および、著作権の活用について、同様に、近年の傾向や最近のトピックス等を交えていただきながら、説明していただきました。
 河野会員の実務経験に基づいた特許権、商標権、著作権の有効な権利取得方法や中国知財の裏情報等の説明もあり、聴講者は、メモを取りながら、熱心に説明を聞いておられました。中国におけるここ数年の特許出願件数の急激な増加もあって、中国の知的財産に関する関心が非常に高まっていることを感じました。
 時間の関係もあり、1つのテーマにつき、深くまで踏み込んだ説明をしていただくことはできませんでしたが、地方ではなかなか聞くことのできない貴重なお話を聞けて、聴講者は、満足されたのではないかと思います。

日本弁理士会東海支部 長野県委員会
副委員長 小平 晋

2013/02/28

日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第7回)」

1.日 時:平成24年12月15日(土)13:30~16:00

2.場 所:名古屋商工会議所ビル 3階第5会議室

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第7回)」

4.内 容:知財戦略における他社特許対応~開発プロセスに沿った調査、対応~

5.対 象:一般市民、企業関係者など102名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会

7.講 師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 神谷 雅敏、中山 英明

8.コメント:
 知財戦略における他社特許対応というタイトルのとおり、企業側の視点に立った知財の活用方法、知財戦略のあるべき姿について、具体的な事例を用いてできるだけわかりやすく講義をしました。会場には100名を超える来場者が集まり、ほぼ満席の状態であったことからも知財戦略に強い関心を持っている人がいかに多く、また、来場者のニーズを知ることができた点において非常に大きな収穫があったと言えます。
 前半は「知財戦略は役に立つのか?」、「新規事業、新製品戦略策定に活用」について講義をしました。知財戦略は、市場のニーズを的確に把握した上で構築すべきであり、知財戦略を検証するツールとして、特許情報を活用すべきである。また、世の中の動向を特許情報で検証することができ、その手法としてパテントマップを利用することができる。パテントマップの種類にも様々なものがあり、調査目的に適したパテントマップを活用することの重要性を理解して頂けたものと思います。
 後半は「製品開発における他社特許回避」、「知財紛争での和解対応」について講義した後、これらの総括をして終了しました。後半の講義は実務経験に基づいた踏み込んだ内容が多く、企業の知財担当者にとって非常に有益であったものと思われます。また、共同開発契約や委託開発契約といった契約時の留意点については、開発者や技術者にとって非常に有益であり、知財権の取り扱いを予め契約事項に含めておくことの重要性についても認識して頂けたものと思います。
 講義内容が盛りだくさんであり、質疑応答の時間を十分に取ることができませんでしたが、その分、来場者には内容の濃い講義を行うことができたと自負しています。質問を希望する方には、講義終了語に個別に質問を受け付けることとしました。今回の講義は、どちらかというと企業向けの内容で、開発担当者、知財担当者、知財戦略に興味のある経営者等にとってニーズが高いものであることに加えて、特許事務所の弁理士から見ても企業側の知財に対する考え方を知るよい機会となりました。次年度のセミナーでも、是非、企業弁理士の方に依頼する等して知財戦略をテーマとした講義を実施したほうがよいと思いました。

日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員長 神谷 雅敏
委員 中山 英明