東海会の活動について

支援活動報告

日本弁理士会東海会が各地で行った支援活動をご紹介しています。

2013/05/31

中部経済産業局主催「職務発明制度・先使用権制度事業(セミナー・相談会)」

1.事業名:中部経済産業局主催「職務発明制度・先使用権制度事業(セミナー・相談会)」

2.日 時:平成25年1月21日(月)10:00~16:30
       (セミナー)13:00~14:30及び15:00~16:30 (相談会)10:00~16:30

3.場 所:ウインクあいち 10階・13階(名古屋中村区名駅4-4-38)
       (セミナー)1002号室 (相談会)1305号室・1306号室

4.実施者:(主催)中部経済産業局 (運営)(株)I&S BBDO名古屋支社

5.内 容:(セミナー)
        ・職務発明制度について(13:00~14:30) 講師:糟谷 敬彦
        ・実践!実戦!先使用権(15:00~16:30) 講師:加藤 光宏
       (相談会)職務発明・先使用権に関する相談(60分/人)
        相談担当者:武山 峯和、相羽 洋一

6.対象者:県内中小企業の技術者・研究開発部門担当者、大学・研究機関などの研究者など
       (職務発明セミナー)101名 (先使用権セミナー)97名 (相談会)9件

7.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産支援委員会

8.コメント:
  ■セミナー
   職務発明制度について、今回で3回目の講師を担当しました。
   今回も略満席の状態で、熱心に受講されていました。受講者は会社の知財の担当の方が多いように感じられました。今回
  は、職務発明の報奨金の算定に関する判例を追加して説明しました。実務的にも関心の高い事項であると思われ、質問も
  具体的な実務に関することも多く、関心の高さが窺われました。(糟谷 敬彦)

   先使用権制度についてのセミナー講師を担当するのも本年で3回目となります。会場は、120人強の来場者があり、ほぼ
  満席でした。
   毎回、半分は新しい話題を提供することを心がけています。今回の新しい話題としては、先使用権の判例を4件ほどとりあ
  げながら、「事業の準備」という要件について解説いたしました。受講者の方も非常に熱心に聞いてくださいました。具体的
  な事例が多かったため、理解しやすかったのではないかという印象を受けています。
   セミナーの最後に10分ほど質問時間を設けましたが、セミナー終了後も数名の方が個別に質問に来られ、受講者の関心
  が伺われました。(加藤 光宏)

  ■相談会
   「相談会」を担当しました。職務発明制度に関する相談が4件、先使用権に関する相談が1件でした。職務発明制度に関す
  る相談では、各社の現行の職務発明関連規定を基礎として、具体的な改訂の進め方、基準の開示、「相当の対価」算定時
  における意見の聴取及び相当の対価算定方法等について質疑応答しました。先使用権に関する相談者は、証拠資料の準
  備・公証制度の利用等により証拠力を高めていました。準備した証拠資料の内容が社内の資料に止まっていたので、事実
  実験公正証書を利用して事業の開始を立証する方法を提案しました。(武山 峯和)

   「相談会」で先使用権を担当しましたが、4件の相談者のうち職務発明に関する相談が2件で、特許や実用新案の出願など
  についての初歩的な事項の相談が2件でした。先使用権の相談は、職務発明のうちの1件で付随的に相談があっただけでし
  た。職務発明に関してはいずれも社内規定に基づく退職者に対する褒賞金の支給についての相談が中心であった。
  (相羽 洋一)

日本弁理士会東海支部 中小企業支援キャラバン隊
隊員 糟谷 敬彦
加藤 光宏
武山 峯和
相羽 洋一

2013/03/29

日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第10回)」

1.日 時:平成25年2月16日(土)13:30~16:00

2.場 所:名古屋商工会議所ビル 3階第5会議室

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in名古屋(第10回)」

4.内 容:知財訴訟の事例紹介~アップルvsサムスン訴訟合戦~

5.対 象:一般市民、企業関係者など119名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会

7.講 師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員 田島 徹、田中 敏博

8.コメント:
 アップル・サムスンの知財訴訟はマスコミなどでよく取り上げられているためか、多数の方に参加していただき、ほぼ満席の状態になりました。
 セミナーでは、訴訟の対象製品、訴訟が行われている国、訴訟が起きた理由、訴訟の対象となっている権利、裁判の進行状況、今後の展開など、両社の訴訟について網羅的に説明しました。
 新聞やネットなどで報道された断片的な情報を結びつけて解説したので、訴訟の全体像を理解して頂けたものと思います。また、部分意匠、消尽論、クロスライセンスなど、関連する知的財産権制度について理解を深めて頂けるように説明しました。
 一般市民の方にも理解して頂けるように、難解な専門用語をできるだけ使わず、平易な言葉での説明を心がけました。その結果、「わかりやすかった」「よく理解できた」というご感想を頂きました。一方、実務経験者の方からは「内容が少し浅かった」「講義内容を絞ってはどうか」とのご意見があり、幅広いレベルの受講者に対応することの難しさを感じました。
 講演終了後の質疑応答では多数の質問が寄せられました。セミナー終了後も個別質問が多数あり、参加者の関心の高さを感じました。
 今回のような実際の事例について強い関心を持っている方がたくさんいらっしゃるので、次年度以降もタイムリーかつ注目度の高い事例をテーマとするセミナーを検討するとよいと思います。

日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員 田中 敏博、田島 徹

2013/03/29

日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in四日市」

1.日 時:平成25年2月9日(土)13:30~16:15

2.場 所:じばさん三重((財)三重北勢地域地場産業振興センター) 2階研修室7

3.名 称:日本弁理士会東海支部主催「休日パテントセミナー2012in四日市」

4.内 容:ゼロから始める商標~これ商標登録できます?~

5.対 象:一般市民、企業関係者など 24名

6.担当部署:日本弁理士会東海支部 三重県委員会

7.講 師:日本弁理士会東海支部 UR-10委員会 前田 大輔、廣江 政典

8.コメント:
 商標関連の基本的事項をテーマに講義をしました。合計24名の参加があり、皆さん熱心に話を聞かれていました。
 前半は、「商標権は無体財産権であること」、「商標権の効力」、「商標権登録出願をするタイミング」、「自他商品役務識別力と不登録事由」について講義をしました。特に、「商標登録出願をするタイミング」について、商標の本質的な価値は、商標に化体した業務上の信用であることを講義し、早期に商標登録出願をする重要性について、幾つかの事例を挙げて講義しました。そして、一般的な商標制度の講義だけではなく、弁理士に商標登録出願を依頼するメリットとして、弁理士が商標登録出願をするにあったて、どのような点を注意して業務を行っているか紹介しました。また、受講者が商標制度に興味を持って頂けるように、ネーミングの方法について、著名商標の実例を挙げて紹介しました。
 後半は、知的財産権、特に産業財産権それぞれの保護対象を解説し、事例を用いてどの権利で保護すべきか、知的財産権の効力と権利取得の有効性を説明しました。また、「面白い恋人」や他の事例から、パロディ商標についての説明、最高裁判例を用いて商標の類否について解説を行いました。できるだけ実際の事例を交えて講義を行ったことから、参加者の方に興味をもってご理解頂けたと思います。
 全体としては、講義内容が多くなってしまったため、配布した資料の全内容を紹介する時間と質疑応答の時間が十分に取れませんでした。講義の時間配分については反省点ですが、前半と後半の講義を通じて、商標の基本的事項と特許権以外の他の権利取得の重要性を認識して頂けたと思います。
 ここ三重県では、おそらく他県とは事情が少し異なり商標の相談が日頃から多く、従って今回の休パテのテーマは参加者にとり大変興味ある内容であったと思います。特に出席されていた複数の企業の商標担当者からは、かなり高レベルな質問を頂き、講師の両先生からも適切なアドバイスをして頂き、実りあるセミナーになったと思います。従って、来年度も引き続き休パテを開催すべきと確信いたしました。

日本弁理士会東海支部 三重県委員会
委員長 花田 久丸