東海支部からのお知らせ

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更新:2005/07/05

「発明の日わくわくフェア2005」終了報告

 4月24日(日)に、産業技術記念館で「発明の日わくわくフェア2005」が開催された。日本弁理士会東海支
部は、同フェアの協賛として、小学生を対象に「自然科学体験」と題し、6つの自然科学工作を行い、延べ500名
の参加者があった。
 1つ目の工作は、リングリンググライダー。ストローの両端に帯状の輪(リング)をつけてグライダーにするもの。
簡単な構造にも拘わらず、以外によく飛ぶ。2つの輪(リング)が同サイズのものと、大小異なるサイズのものとの
2つのグライダーを工作した。工作後は、出来たグライダーを2メートルほど先の的を目がけ投げて遊んだ。
 2つ目は、紙コップスピーカ。エナメル線を30回程巻いたコイルを紙コップの底に貼り付け、そのコイルの中央
に磁石を付けて出来上がり。エナメル線の両端をラジカセのイヤホンジャックに接続して、紙コップを耳にかざすと、
ちゃんと音楽が聞こえてくる。子供たちは大いに感動していた。右ねじの法則やフレミングの左手の法則。小学生に
スピーカの原理は少し難しかったか?
 3つ目は、プラコプター。ペットボトルの湾曲部分を円形に切り出し、湾曲を利用して風車のように羽根を作って
出来上がり。プラコプターの中心に真上からストローで息を吹き付けると、すぅーと、宙へ舞い上がる。羽根の盛り
上げ方が難しく、良く飛ぶものや全く飛ばないものなど。試して、直して、また試して。トライ・アンド・エラーの
繰り返し。かなり悪戦苦闘していた模様です。
 4つ目は、ソーラーカー。組み立てキットに沿って組み立てる。ソーラーカーが出来上がったら、庭に出てみんな
で競争。ソーラーパネルの向きによって車のスピードが違って来るので、みんな結構工夫していました。中には、友
達や兄弟のソーラーパネルを借りてきて、これを直列につなぎ、スピードアップをしている子もいました。勢いよく
走るソーラーカーも、日陰に入るとパタッと止まるので、子供たちは太陽電池を実感できたと思います。晴天で良か
った。
 5つ目は、ペットボトルの空気てっぽう。ペットボトルを半分ほどで切断し、飲み口のある方の切断部分にゴム風
船を被せ、これをビニールテープでしっかり止めて出来上がり。ゴム風船は先端部分を少し切ると、ペットボトルに
被せやすい。ペットボトルに付けた風船部分を後方へ引っ張り、さっと放すと、ボトルの中の空気が、飲み口から活
きよい良く吹き出して空気てっぽうになる。的を倒して遊びました。自宅に帰っても直ぐにできる工作です。
 6つ目は、手作り時計。自分で描いた文字盤に、ムーブメントと針(短針、長身、秒針)をつけて出来上がり。出
来た時計は、壁掛けにしたり、置き型にしたり、後からの工夫でいろいろできる。文字盤に描いた絵と針の中心位置
とのバランスが、それぞれ個性的でいろんな工夫がありました。正に「せかいでひとつの時計」でした。
 午前10時から午後5時まで、入れ替わり立ち替わりで、たくさんの子供たちが参加してくれました。子供たちが、
ものづくりの楽しさを感じ、なぜ動くのかという自然科学に興味を持ってもらえたのであれば、最高の一日だったと
思います。