出願手続で大切なことは、大まかに、出願するまで秘密にすること、早く出願すること、法律や規則に沿っていること、きちんと書いてあることの4つです。特許制度は、秘密にしておきたいような技術等を社会と共有することの代償として特許権等が与えられる仕組みになっているので、秘密でない内容をいくら共有しても代償は得られません。
さらに、同じ内容について出願された場合、一番早く手続をした人だけが権利を得ることができますので、とにかく早く手続をすることが重要です。また、権利を得る資格がある人が、法律に従った手続をしなければなりません。最後に、いくら発明等の内容が素晴らしくても、書き方がまずくてはそれに見合った権利を得ることができません。出願したときの内容を拡大することはまずできませんので、最初から十分に書いておくことが重要です。
ちょっとした手続の不備が大きく明暗を分けることが少なくありませんので、専門知識を持った弁理士にお任せください。
弁理士 長谷 玲子