東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2005/11/29

日本弁理士会東海支部の地域知財支援活動の紹介

 日本弁理士会東海支部は、地域知財支援活動の一環として、東海支部のエリアである愛知県、岐阜県、三重県、長野県及び静岡県の各県で、休日パテントセミナーおよび地域ブランドセミナーを受講無料で開催しております。興味のある方は、是非ご参加ください。

休日パテントセミナー
 名古屋での休日パテントセミナーを、今年も、無料市民講座として、9月から始めております。6年目を迎えて、参加者が増え、また繰返し参加される方々もあることから、今年は、基礎編(午前)と応用編(午後)に分けて開催することとしました。このセミナーは、「パテント」と名前が付いてはおりますが、特許をテーマとしているだけではなく、意匠や商標、さらには著作権の話題も取り上げております。
 本年度は、この名古屋での休日パテントセミナーを愛知県外にも展開することとして、別表のように、静岡県、三重県でも、既に同様な休日パテントセミナーを開始しており、また岐阜県でも、11月26日(土)に、その第1回を開催することとしています。さらに、長野県では、その企画が進められています。今後共、これらの県での休日パテントセミナーの継続的な開催を予定しております。
 このように、日本弁理士会東海支部では、各地区の休日パテントセミナーを無料市民講座として展開して、特許や商標等に対する正しい知識の周知を図り、また事業活動の一助になるように期待しております。
 特許や商標などに興味のある方は、是非、別表を御覧頂き、各地区の休日パテントセミナーに御参加下さい。

弁理士 中島 三千雄



地域ブランドセミナー
 来年4月より地域ブランドに関する商標法の改正が施行されます。この商標法の改正は、各地域の商業活動によって周知となった「地域名を付したブランド」を保護するものであります。例えば、農産物、水産物、木材、食品、伝統工芸品などが対象になるとともに、温泉、観光地の名称などを含むものもその対象となり得ます。このような地域ブランドの創成、発展、管理は地域の経済的活性化に貢献します。
 この地域ブランドに関する商標権の取得により、商標権者は地域ブランドを独占的に使用できるとともに、第三者による侵害行為を排除できるなど、商標法による強力な保護を受けて地域ブランドを発展させることができます。その結果、その地域ブランドの活性化により、その地域の経済活動をさらに発展させることができます。
 このような商標法の改正の施行に向けて、日本弁理士会は商標キャラバン隊を結成し、日本全国でセミナーを開催しております。日本弁理士会東海支部も、愛知県、岐阜県、三重県、長野県及び静岡県の各県で地域ブランドセミナーを開催しております。このセミナーにおいては、多くの地域ブランドの掘り起こしと、地域ブランド活性化活動が展開されるように、地域ブランド作りには何が必要か、成功事例の紹介と共に解説し、地域ブランドについての商標権を取得するにはどのような手続が必要であるか、また一般の商標権と併せて、商標権の取得により、商行為にどのような経済的メリットがあるのかについて分かり易く説明します。

弁理士 大庭 咲夫