東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2018/08/31

今年度も「知的財産経営サロン」が始まります!

  弁理士会東海支部では、昨年度に引き続き「知的財産経営サロン」を開催致します。愛知県と共催してから今年
 度で6年目、当支部が独自に立ち上げました『中小企業経営者のための知財ゼミ』から数えますと、今年度で10
 年目を迎えました。本年度も7月から翌年2月まで合計8回に亘って開催致します。さる7月19日(木)には、
 オープニング企画として、「知的財産を活用した融資と事例のご紹介」と「知的財産経営サロンの活用法」との2
 つのテーマでのセミナーと、異業種交流会と、が開催されました。
  8月からは月に1回のペースで「知的財産経営サロン」の売りの一つである座談会を開催します。この座談会は、
 中小企業の経営者や知財の責任者の方々が知的財産に関する関心や理解を深めて頂く場として、講師から受講者へ
 のワンウェイ的、一方通行的な通常のセミナーや、1対1での法律相談、特許相談とは異なる場を提供するもので
 す。座談会では、毎回の参加者を、弁理士2~3名、その他の参加者3~5名程度の小グループに分け、グループ
 ごとに、テーマに沿ってディスカッションが繰り広げられます。進行役の弁理士は、参加者の知識の深さ、悩みご
 となどを、ディスカッションを通じて汲み取りながら、参加者にとって興味深く、有意義な議論が展開されるよう
 に努めます。
  参加者の皆さんは、様々な目的とスタンスで、座談会に参加することができます。例えば、具体的な悩みごとが
 ある方は、その悩みごとをディスカッションのネタとして話してみることも一案です。弁理士から法律的な助言を
 得ることができるかもしれませんし、他の経営者の方から、その悩みごとに関連する自身の体験や取り組みを披露
 してもらえるかもしれません。まだ、具体的な問題はないものの、知的財産活動を始めようと考える方や、知的財
 産活動を充実させたいと考える方は、まずは、聞き役に徹して情報収集に努めるのも良いでしょう。気楽に質問す
 れば、即座に、疑問を解消したり、詳しい情報を引き出すこともできるでしょう。また、同じような悩みを抱える
 経営者や、困ったときに気楽に相談できそうな弁理士と、知り合いになることを目的にされている方もいらっしゃ
 いました。
  この座談会の良さは、実際に参加して頂かないとなかなか理解して頂けないと思います。少しでも興味を持って
 頂けた方には、是非、気軽に参加して頂きたいと思います。本年度の知財経営サロンの日程とテーマは、次のとお
 りです。

  第2回 平成30年8月23日(木)  中小企業に知財って必要~その認識が危険かもしれない!?~
  第3回 平成30年9月20日(木)  新商品の落とし穴~発売前のチェックポイント~
  第4回 平成30年10月18日(木) 社長さんのお困りごと~経営者はつらいよ~
  第5回 平成30年11月15日(木) 自社の宝探し~社内の知的財産を発掘せよ~
  第6回 平成30年12月       未定
  第7回 平成31年1月17日(木)  商標・意匠の重要性を知る~企業価値を高めるブランド&デザイン~
  第8回 平成31年2月        クロージングセミナー(テーマ未定)

  弁理士会東海支部では、中小企業に対する支援を充実させ、知財に関する幅広いニーズに対応すべく、弁理士の
 枠を越えて、他の士業や機関と連携した支援活動を模索しております。例えば、本年度の「知的財産経営サロン」
 の上述したセミナー「知的財産を活用した融資と事例のご紹介」では、日本政策金融公庫の津村慎一氏を講師にお
 迎えし、弁理士では難しい切り口から知的財産に関してご講演頂きました。また、第4回の座談会(10月18日)
 では、座談会の進行を中小企業診断士にお願いすることで、弁理士とは異なる視点からの議論が展開されることを
 期待しております。
  今後も「知財経営サロン」をますます充実させるよう取り組んで参ります。一人でも多くの経営者の方にご参加
 いただきたいと考えております。お申し込みは日本弁理士会東海支部(TEL:052-211-3110)まで。随時、受け
 付けています。皆様のご参加をお待ちしております。
                                          知的財産支援委員会
                                           弁理士 藤居 俊介