知的財産を事業に活用したいと考えている方は少なからずいることと思います。ところが、なかなか思うようにい
かない、というのが実感ではないでしょうか。これから知的財産活動を始めようと考える企業は、そもそも自社の事
業に知的財産が本当に役に立つのか分からない、とか、どこから手をつけて良いのか分からないなどの悩みを抱える
ことがあるようです。既に知的財産活動を進めている企業では、費用ばかりかかって本当に自社の利益につながって
いるのか疑問がある、とか、制度は整えてみたものの社内の知的財産を見つけられず活気がない、などの悩みを抱え
ることもあるかも知れません。
こうした事態を打開するためには、書籍などで情報収集したり、講演やセミナーに参加して勉強することも一つの
方法です。しかし、書籍は時に難解ですし、内容が理解できても自社の事業にどう活用したら良いかが分からないこ
とが往々にしてあります。講演やセミナーも同様です。また、悩みが具体化しているときであれば、特許相談も役に
たちますが、実際には、何が悩みなのかも漠然としていて、何を相談して良いかわからないということも多いのでは
ないでしょうか。心理カウンセリングのように、知財活動の悩みを聞いてもらえる制度があればよいのですが。
そんなときに活用できるのが、愛知県と日本弁理士会東海支部主催の「知財経営サロン」です。日本弁理士会東海
支部の支部室(商工会議所8F)で、毎月1回のペースで開催される座談会のようなものです。参加費は無料で、企
業経営者の方などに多くご参加いただいています。
知財経営サロンでは、毎回の参加者を、弁理士2~3名、その他の参加者3~5名程度の小グループに分けます。
そして、グループごとに、テーマに沿って座談会を繰り広げます。時には脱線することもあります。弁理士は、会話
の中で、質問に回答したり、意見に対してアドバイスをしたりしながら、テーマから大きく外れてしまわないよう座
談会を進行していきます。参加者の中には、聞き役に徹する方、自分の意見を展開なさる方など、いろいろな方がみ
えます。自分なりの参加の仕方ができるところが、知財経営サロンの良いところです。
参加者が、自社の事業内容などを説明した上で、質問を投げかければ、弁理士から何らかの示唆やアドバイスが得
られるかも知れません。他の参加者からの意見も聞けるかも知れません。「どう進めてよいか、分からない」という
ような質問でも良いのです。座談会ですから、特許相談のように具体的な質問である必要はありません。
また、自分なりの意見がある参加者は、それを発言してもよいと思います。自分の意見に対する弁理士や他の参加
者のコメントを聞くことで、自信を持ったり、考え直すことができます。
知財の知識も経験も不十分と思われる方は、弁理士や他の参加者の発言を聞いて情報収集に努めてもよいかも知れ
ません。でも、よく理解できない話が出てきた場合には、すぐに質問を投げかけた方が良いでしょう。講演やセミナ
ーと異なり、質疑応答の時間まで遠慮する必要はないのですから。
知財経営サロンの活用方法は、他にもあるはずです。すべて参加者の工夫次第です。弁理士と仲良くなる、という
ことを目的にしても良いかも知れません。
本年度の知財経営サロンの日程とテーマは、次のとおりです。
第2回 平成29年8月24日(木) 新規事業における知財戦略
第3回 平成29年9月21日(木) ライバル会社の知財、気になりませんか?
第4回 平成29年10月19日(木) 知財に関するお困りごと、話してみませんか?
第5回 平成29年11月16日(木) 自社の宝探し~社内の知的財産を発掘せよ~
第6回 平成29年12月21日(木) 海外展開を見据えた知財戦略
第7回 平成30年1月18日(木) 未定
第8回 平成30年2月15日(木) クロージングセミナー
お申し込みは日本弁理士会東海支部(TEL 052-211-3110)まで。随時、受け付けています。皆様のご参加をお待
ちしております。
知的財産支援委員会 弁理士・弁護士 加藤 光宏
かない、というのが実感ではないでしょうか。これから知的財産活動を始めようと考える企業は、そもそも自社の事
業に知的財産が本当に役に立つのか分からない、とか、どこから手をつけて良いのか分からないなどの悩みを抱える
ことがあるようです。既に知的財産活動を進めている企業では、費用ばかりかかって本当に自社の利益につながって
いるのか疑問がある、とか、制度は整えてみたものの社内の知的財産を見つけられず活気がない、などの悩みを抱え
ることもあるかも知れません。
こうした事態を打開するためには、書籍などで情報収集したり、講演やセミナーに参加して勉強することも一つの
方法です。しかし、書籍は時に難解ですし、内容が理解できても自社の事業にどう活用したら良いかが分からないこ
とが往々にしてあります。講演やセミナーも同様です。また、悩みが具体化しているときであれば、特許相談も役に
たちますが、実際には、何が悩みなのかも漠然としていて、何を相談して良いかわからないということも多いのでは
ないでしょうか。心理カウンセリングのように、知財活動の悩みを聞いてもらえる制度があればよいのですが。
そんなときに活用できるのが、愛知県と日本弁理士会東海支部主催の「知財経営サロン」です。日本弁理士会東海
支部の支部室(商工会議所8F)で、毎月1回のペースで開催される座談会のようなものです。参加費は無料で、企
業経営者の方などに多くご参加いただいています。
知財経営サロンでは、毎回の参加者を、弁理士2~3名、その他の参加者3~5名程度の小グループに分けます。
そして、グループごとに、テーマに沿って座談会を繰り広げます。時には脱線することもあります。弁理士は、会話
の中で、質問に回答したり、意見に対してアドバイスをしたりしながら、テーマから大きく外れてしまわないよう座
談会を進行していきます。参加者の中には、聞き役に徹する方、自分の意見を展開なさる方など、いろいろな方がみ
えます。自分なりの参加の仕方ができるところが、知財経営サロンの良いところです。
参加者が、自社の事業内容などを説明した上で、質問を投げかければ、弁理士から何らかの示唆やアドバイスが得
られるかも知れません。他の参加者からの意見も聞けるかも知れません。「どう進めてよいか、分からない」という
ような質問でも良いのです。座談会ですから、特許相談のように具体的な質問である必要はありません。
また、自分なりの意見がある参加者は、それを発言してもよいと思います。自分の意見に対する弁理士や他の参加
者のコメントを聞くことで、自信を持ったり、考え直すことができます。
知財の知識も経験も不十分と思われる方は、弁理士や他の参加者の発言を聞いて情報収集に努めてもよいかも知れ
ません。でも、よく理解できない話が出てきた場合には、すぐに質問を投げかけた方が良いでしょう。講演やセミナ
ーと異なり、質疑応答の時間まで遠慮する必要はないのですから。
知財経営サロンの活用方法は、他にもあるはずです。すべて参加者の工夫次第です。弁理士と仲良くなる、という
ことを目的にしても良いかも知れません。
本年度の知財経営サロンの日程とテーマは、次のとおりです。
第2回 平成29年8月24日(木) 新規事業における知財戦略
第3回 平成29年9月21日(木) ライバル会社の知財、気になりませんか?
第4回 平成29年10月19日(木) 知財に関するお困りごと、話してみませんか?
第5回 平成29年11月16日(木) 自社の宝探し~社内の知的財産を発掘せよ~
第6回 平成29年12月21日(木) 海外展開を見据えた知財戦略
第7回 平成30年1月18日(木) 未定
第8回 平成30年2月15日(木) クロージングセミナー
お申し込みは日本弁理士会東海支部(TEL 052-211-3110)まで。随時、受け付けています。皆様のご参加をお待
ちしております。
知的財産支援委員会 弁理士・弁護士 加藤 光宏