東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2015/07/31

見えない資産の見える化を

   特許関係の仕事を40年以上やっていますが、つくづくこの仕事は女性向きではないか?と感じています。特
  許出願などを短時間に集中して行う際は、男性向きで、男性が短距離走に強いのと同様です。しかし、出願した
  後の管理の面倒くさいこと!これは、粘り強い体質、マラソンなどに強い女性に適しているようです。なにせ、
  男は飽きっぽいですから。社長さんにもご記憶がありませんか?
   そこで、会社が小さくても秘書がいる場合は、彼女のお仕事の10%でも知財管理に裂いて頂くと、ベリーグ
  ッドではないでしょうか?
   何も高級な「知財管理」をお奨めしている訳ではありません。例えば、年間で数件の特許、実用新案、意匠、
  商標を出願していても、5年も経ちますと、何が何だか分からなくなり、いつもの弁理士先生に泣きつくことに
  なります。そこで、昔の出願台帳替わりに、ワードやエクセルなどで、自社の出願や権利の全体像を常に一覧化、
  見える化しておき、例えば、利益に貢献したアイデアやデザインがあった場合、直後のボーナスで色を付けて上
  げますと、社員の目の色が変わるかも知れません。いつもの先生に伺う前に、目に見えない自社の資産である
  「知的財産」を大切することも、社長さんの大切なお勤めではないでしょうか?

                                           弁理士 鈴木 学