東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2014/08/29

中小企業のための知財経営サロン

   弁理士会東海支部では、昨年度に引き続き、今年度も標記「知財経営サロン」を開催致します。この「知財経
  営サロン」は、謂わば、中小企業の経営者と弁理士とが“膝をつき合わせて”行う座談会です。
   これまで、弁理士会が主催するイベントは、弁理士から受講者へのワンウェイ的な講演会が多かったのですが、
  当該「知財経営サロン」は、そのようなワンウェイ的な講演会ではなく、企業の方々と知財について気軽にかつ
  活発に意見交換できる場の提供を目的として4年前に発足したものです。
   そして、一昨年度までは、弁理士会東海支部単独で、一般社員の方々をも対象に含めた「知財ゼミ」として開
  催していたものを、昨年度より、愛知県(産業労働局)との共催とするとともに、中小企業の経営面に知財活動
  を積極的に役立てて頂きたいとの意向から、主として経営者の方々を対象とした「知財経営サロン」としてリニ
  ューアルさせました。
   昨年度の「知財経営サロン」は、合計で8回開催し、のべ30社以上の経営者の方々に参加して頂きました。
  そして、“自社の知財管理について、“中小企業における知財活動の必要性”などのテーマで座談会を行った他、日本
  仲裁センター*との共催で“知財トラブルの回避、解消方法”についての座談会も行いました。また、“インターネ
  ットによる特許・意匠・商標調査”や“公的な助成金制度の受け方”に関する講習会も行いました。
   参加された中小企業の経営者の方々からは、弁理士と気軽に話し合うことができ、知財に関する理解が深まっ
  ただけでなく、他の企業の方々とのネットワークが拡がったと大変好評でした。
   今年度の「知財経営サロン」は、皮切りとして、去る7月17日に、「世界に通じた日本人発明家の特許~ipod
  クリックホイール事件~」とのテーマでキックオフセミナーを行い、その後に、懇親会を開催致しました。この
  キックオフセミナーは、日本の個人発明家(個人事業主)が米国の巨大企業“アップル社”を相手に知的財産のフ
  ィールドで戦いを挑んで見事に勝利を勝ち取った事件(現在、両者とも上告中)を題材としたもので、参加され
  た中小企業の経営者の方からは、“勇気付けられた”との声もあり、大変好評でした。
   また、第2回以降の「知財経営サロン」の開催予定は、以下の表に示した通りです。
   3回目以降は、多くがテーマ未定となっていますが、参加される経営者の方々の意見をお聞きしながら、より
  関心度の高いものを選んで有意義な話し合いができるよう配慮したいと考えております。
   この「知財経営サロン」は、愛知県の協力を得て弁理士会が社会奉仕の一環として無料で行っている事業の一
  つでもあります。一人でも多くの経営者の方にご参加頂ければ、と思っておりますので、是非、お気軽にご参加
  下さい。なお、お申し込み方法等の詳細は、東海支部のHPよりご案内しております。

                                 知的財産支援委員会 弁理士 井上 敬也

「知財経営サロン」の開催予定 「知財経営サロン」の開催予定

キックオフセミナーの風景 キックオフセミナーの風景