日本弁理士会東海支部では、弁理士の役割を広くご理解いただき、知的財産の必要性や重要性を身近なものとして知っていただくために、ここ数年、各種展示会への出展を積極的に行っています。
本年度も昨年度に続き、11月13日(水)から16日(土)の4日間にわたり、~環境・安全・モノづくり~がテーマの異業種交流展示会である「メッセナゴヤ2013」に出展しました。
特に本年度は、日本弁護士連合会と日本弁理士会が共同で設立した知的財産の紛争処理等を行うADR(裁判外の紛争解決手段)機関である「日本知的財産仲裁センター」との共同出展とし、日本知的財産仲裁センターの業務や役割について広くご理解いただくことも目標に掲げさせていただきました。
展示スペースには、スクリーンや座席などを配置したミニセミナーのためのスペースを用意させて頂き、昨年話題となった切り餅特許に関する特許訴訟、白い恋人と面白い恋人の商標事件など、幅広いテーマにわたって、日本弁理士会東海支部所属の弁理士、および、日本知的財産仲裁センター所属の弁護士を講師として、わかりやすく講演させて頂きました。展示会の会期中は、30分程度のミニセミナーを1日3回という構成で開催し、どの回についても多くの方々にご参加頂くことができました。特に、本年度は、日本知的財産仲裁センター所属の弁護士の先生にも講師をしていただき、著作権の話題も多く取り上げていただいたため、幅広い職種や年齢層の方々にセミナーに参加していただくことができました。特許や商標だけでなく、著作権も含めた知的財産全般についての関心は高くなっていると思われます。
3.知的財産に関する無料相談の実施展示会の会期中、知的財産に関する相談を気軽にして頂けるよう、展示スペースに弁理士または弁護士が常駐し、無料相談をさせていただきました。知的財産制度についての初歩的なご相談から、外国における特許制度について等の専門的なご相談まで、来場者の方々から様々なご相談をいただき、相談員として対応した弁理士および弁護士にとっても、来場者の方々が日頃から持っている知的財産についての疑問やお悩みに接するよい機会となりました。
4.ポスターやチラシ等の展示 昨年に続き、ヒット商品にどのような知的財産が関係し、それがどのように活かされているのかといった事例を紹介する「ヒット商品を支えた知的財産権」のポスターを展示するとともに、日本知的財産仲裁センターの業務や役割を紹介するポスターを展示しました。
また、ポスターの他に、弁理士の探し方を紹介する「弁理士ナビ」、知財紛争の仲裁機関について紹介する「仲裁センター」などのチラシやリーフレットも多数展示しました。なかでも、ヒット商品と知的財産権の関係をコンパクトな小冊子にして紹介している「ヒット商品はこうして生まれた!」は、来場者の方々の関心を特に惹いたようで、立ち止まり手に取って見られる方や是非欲しいと申し出られる方が多くいらっしゃいました。ヒット商品を生み出すヒントになるものが何かないかと日頃から考えておられる方が多いのかなと感じました。本年度の展示も、知的財産の必要性や重要性を身近なものとして感じて頂くことに役立ったと思います。
日本弁理士会東海支部では、このような展示会への出展時だけでなく、弁理士会東海支部室でも弁理士による無料相談を実施しております。特許や商標など知的財産に関するご質問などがありましたら、遠慮なくご相談ください。
また、知財紛争処理にお困りのときは、知財紛争の未然防止及び解決を業務としている日本知的財産仲裁センターにご相談ください。
弁理士 伊藤 孝太郎