去る7月7日(土)、名古屋市南区の『イオンモール新瑞橋』で「弁理士の日記念フェスタ2012」が開催されました。日本弁理士会では、我が国で弁理士制度が法制化された明治32年7月1日を記念して、毎年7月1日に近い土曜日に全国でさまざまなイベントを開催しています。『イオンモール新瑞橋』1Fセントラルコートでは、子供向け工作教室と、ステージショー、そして知的財産相談会が開催され、同、イオンホールでは、知的財産セミナーが開催されました。延べ900人を超える参加をいただき、大盛況のうちに終了することができました。
<ステージショー>
昨年に引き続き、大人気の女性マジックユニット『プリマベーラ』によるイリュージョンを楽しんでもらいました。光る地球儀が宙に浮かぶ・・・、イスを取り外しても人体が浮遊する・・・などのイリュージョンに、子どもたちから大きな喚声が上っていました。また、ステージショーの前に、弁理士の仕事や知的財産権について、司会者から分かりやすく説明していただきました。
<自然科学体験>
幼児や小学校児童を対象に、もの作りの楽しみと不思議な科学実験を体験できる工作教室を開催しました。
第1回目(10:30~)『ベンハムのコマ』と『キラキラ分光器』を作りました。『ベンハムのコマ』は、白黒の模様が描かれているのに回ると様々な色が見えるという、不思議なコマです。模様を描いたCDの中心にビー玉を貼り付けて作りました。『キラキラ分光器』は、スナック菓子の筒状ケースの底に孔をあけて、分光フィルムを貼って作りました。白い光が実は赤、橙、黄、緑、青、紫といった様々な色の光の集まりであることが分かります。
第2回目(12:45~)『ベンハムのコマ』と『とことこベンギン』を作りました。『とことこペンギン』は、ストローに通した輪ゴムの両端を紙コップ内周に固定し、ストローに車輪となる粘土を巻き付けて作りました。紙コップの外周に、ペンギンの顔を描いた紙を張って出来上がりです。ゴム駆動の原理を学べます。
第3回目(14:45~)『とことこベンギン』と『キラキラ分光器』を作りました。
<知的財産セミナー>
知的財産はどんなところで紛争になるのか?弁理士試験にはどのようにチャレンジしたのか?身近な商品にどのような知的財産があるのか?など、ふだん聞くことのできない話を、弁理士から分かりやすく説明してもらいました。
第1回『切り餅特許の乱』。切り餅の溝の入れ方の特許に関するお餅会社同士の紛争を紹介しました。特許明細書の解釈について裁判所でどのように審理されるのか、丁寧に説明してもらいました。
第2回『弁理士試験合格の秘訣』。昨年合格した弁理士7名から、試験にチャレンジした動機、試験勉強の苦労話などを紹介してもらいました。弁理士試験の大変さが、少しは理解できたとの感想をいただきました。
第3回『身近な発明、意匠、商標』。具体的な商品等をプロジェクターで紹介しながら、意外なものにも権利があることを実感してもらいました。女性用の香水瓶は商標登録されたが男性用は登録されなかった、など、興味ある話が聴けました。
<無料知的財産相談会>
特許、商標、著作権等に関する相談にベテラン弁理士が対応しました。インターネットで特許電子図書館にアクセスして、出願済みの特許を調べる方法についても相談を受けていました。
「弁理士の日」記念イベントは毎年7月初頭に開催されます。みなさん、ふるってご参加ください。
日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
副委員長 弁理士 堀 研一