最近、自動車、家電業界等でインド市場が注目を集めています。特許に対しても、BRICsへの出願が強化され、インド(I)が重要視されてきました。しかし、パテント(特許)という実体のない無体財産がインドの文化に馴染むのでしょうか・・・。
12年前の春、私は「深い河」(遠藤周作著)を片手に、インドのガンジス川を訪れました。当時、私は大学院の研究でプログラミングを実践していましたが、インド学生の語学レベルに驚き、彼らのプログラマーとしての資質を実感しました。是非、今、パテント事情を覗きにインドを訪れたいものです。そして、学生時代のように泳がないにしても、激しく穏やかなガンジス川の流れに陶酔したいものです。
ところで、今私がインドに行ったとしても、「日本とは?特許とは?」と考え、「インドのパテントとは?」についての答えはでないと思います。夜になったら、ガンガーにマリーゴールドを浮かべて願い事を。インドが変わっていなければ、パテントでも特許でもなく、私の娘も含めた子供達についての弁理士トークをガンガーに呟いているかもしれませんね。
弁理士 若林 忠史