東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2004/08/21

商標調査

 「我が社では商標登録出願を考えているが、既に出願され権利化されているんじゃないかな?何か簡単に調べる方法はないのかな?」、と思ったことはありませんか。
 そこで、今回は5分でできる「商標調査」をご紹介します。
 まず、目の前にあるパソコンに電源を入れてインターネットエクスプローラを立ち上げます。その間に、我が社で出願しようと考えている商標のカタカナ読み、例えば、「エイビーシーディー」(これを「称呼」といいます。)と、その商標を使用する商品、例えば、「洗剤、せっけん」(これを「指定商品」といいます。)をメモしておきます。これで、下準備は終わりです。

(1)検索画面の表示
 インターネットエクスプローラが立ち上がったら、特許庁HPの特許電子図書館(通称:IPDL)(http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdl)へアクセスします。トップページが表示されたら、「商標検索へ」という黄緑色のバーの下の「称呼検索」をクリックします。すると、「称呼検索の画面」に切り替わります。

(2)称呼検索の実行
 「称呼検索の画面」に切り替わったら、「称呼の欄」に、商標の読み、例えば、「エイビーシーディー」と全角カタカナで入力します。次に、「区分の欄」に「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 30 40 41 42 43 44 45」と半角数字で入力(各数字の間には半角スペース)を入力します。ちなみに、「1~45までの数字」は、区分を表しますが、今回は区分については深く考えずに全てをこのまま入力しましょう。
 次に「検索実行のボタン」をクリックします。これで、検索結果が出ます。この検索は、出願中商標及び登録商標の中から行われます。検索結果が0件とあれば、同一の称呼の商標は、まず、出願されていないと判断して構いません(出願後、データベース化されるまでのタイムラグの間については判りません)。検索結果があった場合には、「一覧表示のボタン」をクリックして確認します。

 これで操作は終了です。「検索結果が0件」と出れば、商標権の取得にかなり高い期待度を持ってよさそうです。これ以上の内容は、紙面の関係で書けないのですが、もし、検索結果が何件かあった場合は、リスト表示された「登録番号」をクリックし、権利内容を確認します。指定商品が似ても似つかないものである場合(これを商品の「非類似」といいます。)には、商標権の取得にかなり高い期待度を持ってよさそうです。

弁理士 小林 かおる