日本弁理士会東海支部では、9月から2月までの半年間に、10回に分けて「休日パテントセミナー」を開催し、特許、商標(ブランド)/意匠(デザイン)/著作権等の各種の知的財産権について、弁理士が分かり易く解説します。
場所は「名古屋商工会議所ビル3階の第5会議室」、時間は土曜日の午後1時半~4時であり、全て無料です。
全講義を通して受講してもよく、興味のある講義のみ受講することも可能です。事前に「日本弁理士会東海支部」に申し込みして頂くことが望ましいのですが、席に余裕がある場合は、当日の申し込みによる受講も可能です。
第1回、第3回、第5回、第7回、第9回、第10回が「応用編」、第2回、第4回、第6回、第8回が「基礎編」です。
以下に、各回の担当弁理士による講義内容の簡単な紹介を記載します。
第1回(特許庁との上手なやり取りの仕方/9月11日)(応用編)
拒絶理由通知を受けた場合には、中間処理と呼ばれる意見書や補正書等を提出する手続きが必要です。この中間処理の的確な対応について分かり易く解説します。
第2回(産業財産権ってなぁに?/10月9日)(基礎編)
産業財産権とは、従来、工業所有権と呼ばれていた「特許権・実用新案権・意匠権・商標権」のことです。産業財産権の基礎について一から学びますので、初心者に向けの講義です。
第3回(知財高裁の判断/10月23日)(応用編)
知財高裁での特許の進歩性の判断は、特許庁での審査の実務にも大きな影響を与えます。最近の知財高裁の進歩性の判断には変化がみられます。知財高裁の判決に基づいて進歩性の判断基準がどのように変化したかを解説します。
第4回(新製品を特許で守るには/11月6日)(基礎編)
新製品が開発された時に発明を抽出し特許出願をしますが、この発明の抽出から特許出願までを分かり易く説明します。
第5回(特許手続の秘訣/11月20日)(応用編)
特許権を取得するには、一般的には、出願→審査→中間処理→登録と進みますが、出願だけでなく、各種手続のノウハウについて解説します。
第6回(意匠権・商標権を持たない時の対処法/12月18日)(基礎編)
自社の新製品を他人に真似されてしまった時に、意匠権も商標権も持ってない場合もあります。この時の対処法について、不正競争防止法の活用を中心に解説します。
第7回(外国特許制度概説/1月8日)(応用編)
最近は、米国・欧州以外に中国への特許出願が急増しています。また、PCT(特許協力条約)による国際特許出願も増えています。米国・欧州・中国・PCT出願を中心に外国への特許出願の手続について分かり易く説明します。
第8回(特許出願書類の書き方/1月22日)(基礎編)
毎年、ご要望の多い「特許出願書類の書き方」について「特許請求の範囲」の書き方を解説し、具体例に基づいて参加者の皆さんにも実際に書いて頂きます。
第9回(インターネットビジネスに潜む危険/2月12日)(応用編)
最近はインターネットを利用した各種のコンテンツビジネスや通販等が盛んになっていますが、インターネットビジネスにおける問題点を著作権法の観点から解説します。
第10回(知的財産権の権利活用/2月26日)(応用編)
知的財産権を行使する場合には、どのようにすればよいでしょうか?相手方に対する警告から訴訟の手続までを具体的に解説します。
なお、「休日パテントセミナー」は、静岡県、岐阜県、三重県、長野県でも開催します。詳細は日本弁理士会東海支部にお問い合わせください。
日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員長 弁理士 山本 尚