東海会の活動について

新聞掲載記事

更新:2008/06/11

‘弁理士の日’記念イベント

 7月1日は、「弁理士の日」です。弁理士は、特許、実用新案、意匠、商標、著作権等のプロフェッショナルとしての国家資格です。最近は、社会全体において、知的財産権に関する関心が高まると共に、弁理士の認識も急速に高まっています。
 日本弁理士会は、毎年、7月1日の直近の土曜日に、全国において、「弁理士の日」の記念イベントを行っています。7月1日は、弁理士制度が109年前(明治32年)に法制化された記念の日です。東海支部も、下記イベントを行いますので、知的財産権に興味のある方は、是非ご来場ください。

1.「弁理士劇団による寸劇」~教えましょう!トラブルをスマートに解決する方法~
 昨年、初めて「教えましょう!アイディアを早く確実に権利化する秘訣」と題した寸劇を行いました。この寸劇が好評を得ましたので、今年度も、寸劇を行います。今年は、特許権が権利行使される現場を再現した寸劇を行います。弁理士は、特許庁に対する特許出願の代理のみならず、権利行使の場面でも、代理人として活躍しています。その場面を寸劇でお見せします。特許請求の範囲に記載された発明と、相手の製品との侵害判断等につきましても、寸劇の中で事例に沿って具体的に説明します。

2.知的財産権に関する4つのセミナー
(1)「コレって発明?」~特許法で保護される発明と保護されない発明・アイディア~
 ビジネスモデル発明、インターネットに関係した発明、医療に関する発明、バイオ関係発明等、近年、特許法が保護する発明の領域が拡大しています。その流れの中で、発明についての基本的な考え方を説明します。
(2)「最近の判例解説」~特許製品のリサイクル品を製造販売した場合はどうなるの?~
 知的財産高等裁判所が設立されて、4年が経過しました。その間に知財高裁がいわゆる大法廷で出した判決のうち、最も著名な判決です。キャノンのインクジェット式プリンター用のインクカートリッジのインクを詰め替えて販売した者に対して、特許権侵害を認めた判決です。会社で知的財産の関係の仕事をされている方にも、ご参考になる内容です。
(3)「実例に基づく著作権侵害の解説」~これって、著作権を侵害することになるの?~
 著作権に関しては、ソフトの違法コピーの問題、カラオケ店における楽曲演奏の問題、デジタルコンテンツの保護の問題等、日常生活においても、知らないうちに、著作権侵害をしている恐れさえあります。そのような現在において、著作権に関して、実例に基づいて具体的に分りやすく説明をいたします。
(4)「身近な商標の世界」~知っておきたい基礎知識 国内外における商標権の取得・活用~
 最近中国で、「青森」や「松坂牛(松阪牛ではありません。)」が商標登録されて、日本の新聞をにぎわせていました。「商標制度はどうなっているのか。」について、外国における事情も含めまして、解説いたします。

1.無料特許相談
 日本弁理士会東海支部のベテラン弁理士による無料特許相談会を開催します。発明の内容を具体的に開示して説明していただければ、特許出願する時のアドバイス等を具体的に説明します。もちろん、特許のみならず、意匠、商標、著作権等に関するご相談も受け付けています。アイディアを持っておられる方は、お気軽にご相談ください。

2.インターネット検索体験
 インターネットによる特許電子図書館(IPDL)は、先行技術調査の有効なツールです。現在、特許庁が提供するIPDLは、内容がとても充実していますが、その反面、使い方が難しくなっています。IPDL等の先行技術調査に詳しい弁理士を揃え、4台の端末を準備して、相談者の具体的な案件について、実際にIPDLを行いながら説明を行います。

‘弁理士の日’記念イベント2008(参加無料・申込不要)
日時 平成20年6月28日(土)10:00~16:00
会場 名古屋商工会議所ビル3階会議室
    (名古屋市中区栄2-10-19)
当イベントの詳細につきましては日本弁理士会東海支部ホームページ(http://www.jpaa-tokai.jp/)をご覧下さい。


日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会
委員長 弁理士 富澤 孝