日本弁理士会東海支部は、同フェア第1回目の1999年から共催者として参加してきており、今年も例年と同様に、「自然科学体験・科学の不思議を体験しよう!」と題する自然科学体験と、「発明なんでも相談会」と題する無料相談とを実施いたしました。
当日は、延べ700名近くの方に参加いただき、大盛況のうちにフェアを終了することができました。
主に小学生を対象とした自然科学体験では、身近にある材料を使った工作を通じて、子供たちに、ものづくりの楽しさを感じてもらい、また、「なぜ動くんだろう?」とか「どうしてこうなるのかな?」と考えることで自然科学現象に興味を持ってもらうため、4つの工作を準備しました。
いずれの工作も待ち行列ができるほど好評で、携わっていたスタッフ一同にとっても、やりがいがあるイベントでした。
1つ目の工作(午前9時30分~)の「空飛ぶスカイスクリュー(作り方)」では、三角形の翼がついた「スカイスクリュー」の組み立てキットを組み立ててもらいました。部品点数は少ないものの、プロペラのシャフトを折り曲げるのが少し難しかったようです。
開催場所の関係上、出来上がった「スカイスクリュー」を使って高さを競うことはできませんでしたが、子供たちにとって、自ら作った「スカイスクリュー」を上手に飛ばすことができた時の喜びはとても良い経験になったものと思います。
2つ目の工作(午前11時20分~)の「夢ふくラム、空力翼艇ラム(作り方)」では、一枚の紙から、翼の形をした紙の飛行艇(空力翼艇ラム)を作ってもらいました。工作としては、少し難しかったかも知れませんが、子供たちは、自分たちが型紙に従って紙を切り、そして糊付して作り上げた「空力翼艇ラム」が地上すれすれを高速で滑るように飛行するのを見て、ものづくりの楽しさを実感していたように思います。
3つ目の工作(午後1時10分~)の「鉛筆電池(作り方)」は、温暖化対策で注目されている燃料電池。身近な材料である鉛筆の芯を使って作ってみました。乾電池で鉛筆電池を充電すると、乾電池を切り離しても鉛筆電池につないだ電子オルゴールからは音楽が流れ、発光ダイオードはぴかぴか光ります。このように、身近な材料を使った実験をすることで、自然科学に対する興味が深まったのではないでしょうか。
4つ目の工作(午後3時~)の「きらきら手作り分光器(作り方)」は、お菓子の空き箱とホログラムシートを使った簡単な分光器です。出来上がった分光器を使って、同じ色で光る白熱灯とLEDのスペクトルの違いを観察してもらいました。簡単とはいえ、できあがった手作り分光器を使って、いろいろな光源の特徴を観察することができました。同じように白く見える光もその光源の種類によって光の成分が異なっていることを実感し、科学の楽しさを十分に体験してもらえたと思います。
このほか、働く車・タンクを作る「工作教室」、中部の偉大な発明家を紹介する「5人の発明家エピソード劇」、「発明クイズラリー」等の特許庁・中部経済産業局の企画・運営によるイベント、産業技術記念館が開催する「アイデアコンテスト作品展」、当支部の正副支部長による「発明なんでも相談会」など、会場では様々なイベントが行われ、多数の方にご来場いただきました。
日本弁理士会東海支部 前年度UR-10委員会
委員長 弁理士 水野 義之
委員長 弁理士 水野 義之