東海支部は、愛知、岐阜、三重、静岡及び長野の5県を所轄地域とし、支部会員数は415名(平成18年11月14日現在)です。全国の約6.5%を占める程度の決して大きな世帯ではありませんが、モノ作りの盛んな中部・東海地区において、日本弁理士会の支部として傑出した地域知財活動を展開しており、北海道、東北、関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州の全国9支部の中でも、その活動は「東海支部モデル」として高い評価を得ています。
地域知的財産活性化の推進及び支援
東海支部では、知的財産に関する専門家集団として、社会的ニーズに応えるために、数々の地域知的財産活性化の推進及び支援を行っています。常設特許相談は、昭和56年に常設特許相談を実行するために弁理士有志によって開設された名古屋分室(東海分室)にて開始されました。以来、25年間余り、平日の午後1時から4時まで、弁理士が交替制で常に待機し、来訪及び電話による一般の方々からの相談に無料で対応しています。知的財産に関して相談を希望される方は、お電話による予約をお願いします。その際には、名古屋商工会議所ビル8階の東海支部室まで来訪していただくか、電話で、担当弁理士が無料で相談にのります。(電話052-211-3110)
東海支部は、一般市民の方にも、特許、意匠、商標、著作権などの知的財産に知識をもっていただくために、「休日パテントセミナー」と称する一般市民向け講習会を開催しています。この講習会は、年に数回にわたって毎回土曜日にシリーズ制で開設されており、一般の方々が無料で参加することができます。この「休日パテントセミナー」は、平成12年に愛知県にて開始され、現在は、東海支部所轄地域である愛知、岐阜、三重、静岡及び長野の5県で毎年開催されています。最近では多くの受講生を迎え、質問等も活発に行われる活気溢れるセミナーです。
東海支部は、この他にも、弁理士を「大学キャラバン隊」として大学に派遣し、大学の教職員及び学生に対して、大学での知的財産をいかに創造し的確に保護し活用していくかについて、基礎的な研修から要望により応用・実線演習まで行っています。小学校、中学校、高等学校に関しては、小道具、電子紙芝居を用いた出前授業により、科学の楽しさや、知的財産の創造及び尊重の重要性について知財特別授業を行っています。さらには、国、県、市などの公的機関からの要請を受けて、講師、相談員、審査委員などの派遣を行っています。このような活動を通し、東海支部は、地域知的財産の活性化を推進及び支援することにより、知的財産による豊かな地域づくりに向けて寄与します。
このような歴史をもつ東海支部の10周年を記念し、平成19年1月31日には、当地におけるグローバルな観点からの知的財産の活用・戦略を考えるという趣旨で、「国際化時代における知的財産の活用」を表題とする「知的財産セミナー2007」を開催します。今回のセミナーは、一般、大学、企業の研究者、技術者、ベンチャー企業を目指す方、中小企業の経営者、知的財産関係者を広く対象とするものです。参加を希望される方は、参加費は無料ですが、会場の都合もありますので、日本弁理士会東海支部室までご連絡ください。
日本弁理士会東海支部 10周年記念事業実行委員会
委員長 弁理士 大庭 咲夫
委員長 弁理士 大庭 咲夫